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女性に多い腰痛の原因と予防、治療について

作成日

2022.06.30

多くの人が悩む腰痛は、男性よりも女性に多いといわれていて、当院にも腰痛に悩む女性の患者様が少なくありません。腰痛の原因は数十種類あると言われています。女性特有の原因について解説し、治療、予防について説明していきます。

女性に多い腰痛の原因

筋肉の疲労によるもの

最も多い原因の一つが長時間同じ姿勢を続ける事で、重力に対して常に働いている抗重力筋といわれる
僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋といった筋肉が疲労をおこします。筋肉疲労が慢性化すると血行不良、神経
系圧迫が起こり痛み、痺れ、冷えといった症状を引き起こします。
不良姿勢で多いのが、パソコン業務、裁縫など長時間座りっぱなしの状態が続く事は要注意です。

骨盤の歪みによるもの

骨盤には仙腸関節と呼ばれる関節があります。腰の中心より 3cm 程外側に骨に触れる部分があります。そこが仙腸関節です。普段はほぼ動かない関節なのですが、女性の場合
妊娠、出産があるので男性と比べると少し緩くなっています。更に女性ホルモンの影響で排卵期に仙腸関
節の周囲にある靱帯が緩くなります、その時に普段慣れてない動作や重いものを持つことで仙腸関節に炎
症を起こすことがあります。また妊娠、出産で腸骨が外側に引っ張られて歪んでいるケースもあります。

ホルモンのバランスによるもの

女性ホルモンのバランスが崩れていると、PMS などの症状を引き起こし腰痛の原因になります。
また子宮筋腫など骨盤内臓器からの関連痛が腰痛の原因になっている場合もあります。

血行不良によるもの

筋肉が固くなる、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れ、運動不足などで筋肉に充分な栄養、酸素

が行かなくなり、筋肉疲労をおこし正常に動かなくなりぎっくり腰などをひきおこします。
色々な原因の根幹は血行不良だといっても過言ではないかもしれません。

ストレスによるもの

ストレスは自律神経に影響します。交感神経という興奮時に活性化する神経が亢進して血管を収縮さ
せます。これが長時間続くと血行不良になります。更に筋緊張も高まるので筋肉は疲労を起こします。
また自律神経はホルモン、免疫とも関連して作用するためホルモンバランスを見出したり、免疫低下の原因にもなります。

女性に多い腰痛の治療

鍼灸

鍼灸は腰痛改善には非常に効果の高い治療法です。鍼は筋緊張を緩め、筋肉の固くなっている所の硬結を
とります。緊張が緩み硬結を取り除く事で血流を改善し痛みを取り除きます。
また、鍼刺激は自律神経にアプローチすることができ、副交感神経が亢進するという効果があります。
ストレスが原因の腰痛には効果的で施術中は深いリラックス状態になります。

整体

全身の姿勢をチェックしカイロプラクティック、マッサージで体の歪みを整えて行きます。
最初に鍼をやることで筋肉の緊張を取りバランスを整えるころで骨格修正を行うことでより高い
効果を得ることが出来ます。

骨盤矯正

SOT ブロックという器具を骨盤の下に置いて骨盤の歪みを矯正します。まったく痛みは伴わない
安心安全な治療です。

腰痛の予防法

根本的に治すには、セルフケアが重要です。弱くなっている筋肉をみつけ、癖になっている不良姿勢を改善
する運動をすることで快適に動ける体を作っていきます。

具体的な腰痛の症例

初診時の腰痛の状態

3 週間前から腰が痛い。10年程前から腰痛が出てきて、良くなったり悪くな
ったりを繰り返す。今回は、前屈をすると左腰に痛みが走り、ほぼ前屈できな
い状態。

治療

身体全体にむくみあり。背中の筋肉の緊張はある凝りはそれほどひどくはな
い。背骨は全体的にフラットで腰は右に回旋。腰と仙腸関節に圧痛あり。仙腸
関節炎の疑いあり。
腰部は鍼低周波治療 体のむくみをとるため下肢と前腕に鍼。全身マッサー
ジ。治療後腰の痛み10から4へ軽減。

2 回目以降は、お話しを聞いていくにつれて、緊張しやすい性格で体が力みや
すい。また緊張性発汗が強く汗をかきやすいという状態、湿度に弱く頭痛が出
るなどの症状も発覚。からだの使い方も間違った使い方をされていたため、正
しい使い方を指導。合計6回の治療で、腰痛、むくみ、発汗の症状はなくなっ
た。前屈も手のひらが床につくようになった。

それ以降は、メンテナンスに来院していただくようにして、終了した。